香道で用いられる、非常に高価で香りがよい木を香木と言いますが、その一つが沈香で、これはジンチョウゲ科の常緑高木です。古来より尊ばれ、香料として幅広く利用されてきました。
沈香の香木の中でもさらに光沢があり、美しい黒色のものを伽羅と呼び、昔から数多くの権力者を虜にしてきた歴史があります。
伽羅の香木は高貴で、神秘的な香りは、仏事の際には特に欠かせないものであります。一般の人が使う線香でも、おなじみの香りです。
香木の伽羅を知らない人も沢山いると思われますが、伽羅の香りを知らない人はまずいないと言われるほど、忘れられない香りなのです。